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GWの航空路線 予約数 前年度比より増加

2024年4月25日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄路線を発着する航空各社は19日、
今年のゴールデンウイークの
予約状況を発表しました。

全日空、日本航空、
日本トランスオーシャン航空、
琉球エアーコミューターの
4社合計の予約数は37万800人で、
前の年度と比べて7・1%増加しました。

新型コロナウイルスの感染収束で
人流が活発化する動きが続き、
入域観光客数の回復が見られました。

スカイマークの予約は那覇発着が
前の年に比べて6・3%増の5万1847人、
宮古発着は6・7%増の8650人で、
4社と合わせて、
43万人程度の往来が予想されます。

全日空の担当者は「前半の3連休、
後半の4連休とそれぞれで予約を
頂いており、全体的に伸びている。
今年のゴールデンウイークは、
羽田―沖縄間の臨時便を
2往復設定している」と説明しました。

また、日本航空と
日本トランスオーシャン航空は
路線状況について
「下りのピークは4月27日と5月3日。
上りのピークは4月29日と
5月6日となっている」と説明し、
琉球エアーコミューターは
「下りは満遍なく予約が入っており
ピークはない。
上りは5月2日が他の日と比べて
突出して高くなっている」としています。

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ハブにかまれる咬症被害 減少傾向も 引き続き警戒を

2024年4月24日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県内でハブにかまれる咬症被害が
去年は45件となり、
データがある過去60年間で最低だったことが
県の調べで分かりました。

1960年代には年間500件を
超えることもありましたが、
近年は50件から60件前後で推移しており、
死亡者は2000年以来出ていません。

県衛生環境研究所によりますと、
1967年の549件をピークに
減少傾向が続き、
1990年代には200人を割るようになり、
2001年には初めて100人を切りました。

死亡人数は60年間で53人に上りますが、
1999年に1人亡くなったのが
最後となっています。

ただし、筋肉が壊死するなど深刻な後遺症に
悩まされることもあるということです。

農作業中の被害が特に多いことから、
被害が減った背景について
県衛生環境研究所は、
農業従事者の減少を指摘しました。

都市開発の進行や、警察や消防、自治体、
住民による防除対策が効果を
もたらしていることも挙げています。

一方、県薬務生活衛生課はハブ咬症注意報を
例年通り、5月1日から6月30日まで発令します。 

その上で、「減ってはいるが、
一定数の被害はある。
引き続き県民や観光客に注意を
呼びかけたい」としています。

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旧石器時代のたき火跡見つかる 確認普天間宮本殿背後 洞穴遺跡の発掘調査

2024年4月18日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄国際大学考古学研究室は12日、
宜野湾市の普天間宮本殿背後にある
洞穴遺跡の発掘調査で、
およそ3万2000年から1万8000年前の
旧石器時代のたき火跡=炉跡が
確認されたと発表しました。

調査では、焼けた礫や透明度のある
結晶質石灰岩なども出土したほか、
人骨片も確認しました。

研究室は2022年度から普天満宮洞穴内の
発掘調査を実施しており、
昨年度にさらに下層を調査したところ、
今回の発見に至ったものです。

研究室は普天満宮洞穴について、
南城市のサキタリ洞遺跡、
那覇市の山下町洞穴遺跡などとともに、
旧石器時代を代表する
遺跡の一つであると指摘し、
琉球列島における人類の起源の研究に資する
遺跡であることが判明したと強調しました。

研究室は今年8月にも
さらに年代が古い下層を調査する予定で、
発掘結果によっては琉球列島における
人類活動の起源はさらにさかのぼる
可能性もあり、 
研究室の新里貴之(しんざとたかゆき)准教授は
「県内でも最古級の人類の活動痕跡が
見つかった。沖縄の人類史を考える上で
極めて重要な遺跡」だとし、
継続的な調査に意欲を見せています。

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宮古島 野生化したインドクジャクの捕獲数 過去最多

2024年4月17日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市内で野生化した外来種の
インドクジャクの捕獲数が昨年度は
1110羽に上り、
記録が残る2007年度以降で
最多となったことが分かりました。

市ではインドクジャクがカボチャや葉タバコ、
イモなどを食べる被害が長年続き、
農家を悩ませています。

インドクジャクは元々、
インドやその周辺国に生息し雑食で、
宮古島へは、観賞用として
持ち込まれたとみられます。

市内の複数の教育施設などでも
飼育されていましたが、
台風で飼育小屋が壊れて逃げ出すなどして
野生化したということです。

農作物への被害に加え、絶滅危惧種で
県の天然記念物にも指定されている
ミヤコカナヘビなどの在来種も捕食し、
生態系にも大きな影響を及ぼしています。

対策初期の2007年度から数年は、
畑などに仕掛けた捕獲器が
大きな効果を上げましたが、
クジャクの警戒心を高めたことで
捕獲率が減り、
現在は猟銃による駆除が主流となっています。

市が対策を強化した19年度以降、
卵やひなも対象に、
捕獲数は大幅に増加してきました。

市の担当者は「猟友会の活発な活動のおかげで    
23年度に捕獲数が最多となったが、
クジャクの繁殖力はすごいので、
手を抜くことなく、
対策を進めていきたい」と話しています。

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地域の交流の場を目指して、漢那共同売店が新装開店

2024年4月12日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宜野座村漢那区の「漢那共同売店」が1日、
新装開店しました。

新しい店主の仲栄真リナさんは
「マチヤグヮー=商店」で育った世代で、
大漁旗を翻す日を目指し、漢那共同売店の新たな航海が始まりました。

住宅が碁盤目状に密接する漢那区ではかつて、
屋号を冠した個人が営む商店を中心にコミュニティーが形成されていました。

今回、閉店状態だった売店のオーナー募集があり
「マチヤグヮーをやりたい」という情熱で、リナさんが真っ先に名乗り出ました。

開店当日、総菜や弁当が好評で即完売し、
さらに調理に力を入れたいと意欲を示します。
駄菓子やおもちゃも充実させ、
子どもたちも楽しめる「一銭まちや」の雰囲気も盛り込んでいます。

「ゆんたくスペース」も計画中です。

夫で宜野座村漁業組合長の三七十(みなと)さんも
応援しており、鮮魚の直売も予定します。

リナさんは「もう一度、マチヤグヮー文化を復活させ、
幅広い世代が交流できる居場所を作りたい。
今の子どもたちにも、
心が通い合うマチヤグヮーの良さを知ってほしい。
地域と共に成長できるお店を目指したい。
楽しみしかない」と抱負を語りました。

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石垣市西部の名蔵湾 西表石垣国立公園に編入

2024年4月11日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

石垣市西部に広がる名蔵湾が3月28日、
環境省指定の西表石垣国立公園に
編入されました。

海域2565ヘクタールが
普通地域として編入され、
西表石垣国立公園は海域と陸域合わせて
12万4720ヘクタールになりました。

名蔵湾は国内最大規模の沈水カルスト地形で、
良好なサンゴ群集などがあり、
環境省は適正な保全管理を図ります。

編入に向け、環境省の中央環境審議会が
2月15日に環境大臣に答申していました。

環境省は5年に1回を目安に、
国立公園の区域や計画を見直しており、
西表石垣国立公園は沖縄の日本復帰に伴い、
1972年5月に指定されました。

2007年に石垣島の一部を編入し、
さらに2012年に鳩間島や波照間島、
2016年に西表島全域を編入しました。

環境省石垣自然保護官事務所の近藤千尋さんは「大規模な開発は届け出が必要になり、 
名蔵湾の保全がより期待される」
と述べました。

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少雨傾向で プールのオープンも延期

2024年4月10日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

少雨傾向で渇水が懸念されていることを受けて、
夏の風物詩のプールにも影響が生じています。

県総合運動公園は
屋内の25メートルプールと、
例年は大型連休に開いている
屋外の50メートルプールについて、
貯水率が回復するまでオープンを延期します。

県総合運動公園が通年でオープンしている
25メートルプールは、
工事のために水を抜いていました。

当初は6日に再開を予定していましたが、
800トンほどの水が必要となることなどから延期を決めました。

25メートルプールは梅雨時までに
ダム貯水率が50%程度まで回復すれば
再開を検討しますが、
50メートルは未定ということです。

県育教委員会は先月、各市町村教委員会や
小中高校の担当者らに水泳授業の開始時期の
変更を依頼しました。

4月4日の通知は水泳授業の開始時期について後日改めて文書で知らせるとしました。

一方、本島内の小中学校では水泳授業を
6月以降に延期する動きがあります。

那覇市の教員は「2週間程度の延期なら
大きな影響はないだろうが、
水不足がさらに続いて水泳授業が減った場合、
子どもたちの泳力低下が
懸念される」と語りました。

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亡くなった夫への思い、詩集に

2024年4月9日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉歌集「愛し思里」を出版した比嘉道子さんの出版祝賀会が
このほど、北中城村内で開かれ、琉歌仲間や知人らが祝いました。

タイトルの「愛し思里」は尊敬して、
とても大切な人を意味するということで、
亡くなった夫で画家の鶴喜八郎さんへの
思いを詠んだ歌などをまとめました。

表紙の琉装をした比嘉さんの肖像画をはじめ、
一つ一つの琉歌の横には夫の鶴さんが製作した絵を添えています。

35年連れ添い、2017年1月に70歳で亡くなった鶴さんは、
比嘉さんにとって「命同然でかけがえのない人」でした。

家計は苦しかったものの絵を描く鶴さんを愛し、
2人の生活には「豊かさと感動」がありました。

夫の死を悲しみ、苦しんだ時に詠んだ
「桜木の精なて 里や目笑い あの世との境界 壊しぶしやむ」には、
北中城村石平の桜並木を描いた鶴さんの最後の作品を添えました。

比嘉さんは「男にも女にも欠点がある。
それをどう補うかが大事だ。
夫婦のありようが良くなればうれしい」と、
琉歌を知らない人や大事な人がいる人に手にとってほしいと呼びかけました。

琉歌集「愛し思里」は県内の主要書店で販売しています。

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津波警報で県内混乱、宜野湾は一時大渋滞に

2024年4月8日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

津波警報の発表に伴い、
沿岸部などから内陸部に避難する車が集中したため
県内各地で大規模な渋滞が発生し、避難に支障が出ました。

県警によりますと、
地震発生の3日午前9時ごろから正午までに
津波関連で寄せられた110番通報は42件で、
そのほとんどが「避難しようとしているが車が動かない」などという
渋滞関連の通報だったということです。

県警は那覇市内の国道58号や国道330号の一部信号機で、
青信号の時間を調整する渋滞対策を講じました。
高速道路などの利用も規制されました。

西日本高速道路=NEXCO西日本は
津波警報発表中、沖縄自動車道の上下線で
一般道への利用者の流出を規制しました。

宜野湾市大山の国道58号は上下線とも車で埋め尽くされました。
午前9時50分ごろ、
渋滞にはまった沖縄市の39歳の会社員は
極端に車間を詰められ、
普段より道を譲らないドライバーに焦りを感じたということで、
「あのとき想定外の高さの津波が来ていたら、到底逃げられなかった。
車で逃げることは不可能だと分かったことが
今回の教訓だ」と語りました。

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首里言葉の手引書、自費出版

2024年4月5日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事の中から紹介します。

那覇市首里金城町の古波蔵保隆さんが
生まれ育った首里の言葉をまとめ、
自費出版した本「首里くとぅば 手引書」が
3月中旬から、県内主要書店で販売されています。

古波蔵さんが市内の学校への寄贈用に自費出版した取り組みを
琉球新報が去年10月23日付の記事で紹介したところ、
「読みたい」「どこで買えるのか」など問い合わせが殺到し、
本を通して首里の言葉や文化、
首里城復興への思いがつながればと、
販売用に200部を発行しました。

価格は税別3500円で収益の全額を
県の首里城未来基金に寄付します。

古波蔵さんは小学校教員を定年退職後、
子や孫の世代にうちなーぐちを継承していきたいと、
10年以上かけて「手引書」を執筆しました。

五十音順に単語をまとめ、
寄せ言、金言=ゆしぐとぅなどを盛り込んだ本の内容や、
思いを紹介する記事が掲載されると、
古波蔵さん宅は朝から激励や問い合わせの電話が鳴りやまず
「予想だにしない人生初めての体験」となりました。

「80歳を超えてまさか人生でこういう事が起きるとはびっくりだ。
楽しみに通った書店で自分の本を取り扱ってもらえ、
夢のよう。人生が大きく変わった」と話し、
今後も首里言葉の継承をライフワークにしていくつもりです。

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