琉球人埋葬地保存働きかけへ向け、県団体北京に出発

2016年5月18日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

中国の北京市で開発の危機にさらされている
琉球人埋葬地の参拝と保存を北京当局に訴えるための
北京琉球人墓墓参団の団員が去る14日、北京へ向け出発しました。

空港で開かれた出発式で、
元王氏門中会会長で墓参団の国場団長は
「墓を永久に保存したい。
それで中国と琉球が深くつながり、
ビジネスや文化、芸術、芸能の交流が深まれば、
沖縄の大きな財産になる」と墓参団の意義を強調しました。

また、副団長で北京琉球人墓復元・保全会の又吉会長は
県の担当者から、墓の適切な保護を求める浦崎副知事と
平敷教育長の連名の依頼文を預かっており、
「確実に渡して、今後墓を残していく作業を
大きく切り開くきっかけにしたい」と述べました。

県の依頼文は北京市長宛てで、
「事前の発掘調査などを実施し、
歴史上、学術上の価値が特に高い遺構などが発見された場合、
保存に向け適切な措置を講じていただけるようお願いする」と求めており、
保存会は翁長知事名で発出することも働きかけます。

一行は北京当局に墓の保全を要請するほか、
現地でシンポジウムも予定しています。
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