久高島に津波避難施設

2016年3月9日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

津波による人的被害を防ごうと、南城市はこのほど、
久高島に久高地区津波避難施設を建設し、
施設の開所式と避難訓練も行われ、
島民らは津波への防災意識を強めました。

施設は昨年度の一括交付金を活用したもので、
総事業費はおよそ1億9584万円、
施設の高さは地上10・7メートル、海抜21・35メートルで、
施設両端の階段を上り、最上部に避難できます。

また、最上部の延べ床面積はおよそ300平方メートルで、
全島民と観光客を想定した300人を収容できます。

さらに、市立久高小中学校に隣接し、
最上部と校舎屋上が階段でつながっています。

開所式で古謝市長は
「市民が安心安全に暮らすために、
このような防災施設を整えることは重要だ」とあいさつし、
久高区の内間区長は
「安心安全のよりどころが確保されうれしい。
有効に活用するため、今後も避難訓練を実施していきたい」と語りました。

避難訓練では警報が鳴る中、
児童生徒、久高幼稚園園児24人と島民らが
速やかに最上部まで避難しました。

開所式後は、非常食のカレーライスの試食会も行われました。
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