浦添市周辺ハブから高濃度DDTなど検出

2015年9月9日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。

浦添市周辺で捕獲されたハブの体内に、
有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニールや、
毒性が高く使用が禁止されている農薬のDDTが
高濃度で蓄積している例があることが
名桜大学と愛媛大学の分析で明らかになりました。

浦添市北西部にあるアメリカ海兵隊基地「牧港補給地区」の
およそ1万平方キロの範囲内に限られ、
アメリカ軍基地を含めた詳細な汚染源の調査が必要になりそうです。

グループは、行動範囲が比較的狭く、
食物連鎖の上位に位置する動物の汚染状況が、
生息地の有害物質汚染の指標となることに注目し、
おととし10月から去年12月にかけ、
浦添市内で捕獲された雄のハブ12匹について、
DDTやPCBなどの濃度を分析しました。

その結果、全てのハブからPCBやDDTが検出され、
脂肪組織中のPCB濃度が1グラム当たり2マイクログラム超で、
DDTとその関連物質が0・5マイクログラム超という高濃度の5匹は、
全て牧港補給地区の近くで捕獲されたものでした。

グループはおととし、補給地区周辺などで捕獲したマングースの体内にPCBなどが
高濃度で蓄積していることを報告しており、
今回は、より行動範囲が狭いハブに注目しました。
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