うるま市で旧正月行事ウビナディーが執り行われる

2024年3月8日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

多くの伝統行事が残るうるま市平安座で
旧正月関連のウビナディーが2月12日、
厳かに執り行われました。

ウビナディーは旧正月3日目に、
一門ごとに行われる神聖な行事で、
平安座には現在およそ20の
一門があるといわれています。

この日、島の中腹にある若水や産湯も採る
島一番の聖水とされる「井泉」ユサンジガーを
各一門が次々に訪れ、五穀の産物を供え、
黒線香をたきました。

その後、くんだ水を入れた器に中指を浸して
額を3回なでる呪法で子孫繁栄、無病息災、
五穀豊穣を祈願しました。

そして、平安座郷友会連合会会長で
シンガーソングライタ―海勢頭豊さんが一門を出迎え
「いい正月でーびる」と和やかにあいさつを交わしていました。

各一門はさらに先祖ゆかりの井泉を回った後、
本家でのこの1年間の近況を報告し合い、
談笑でひと時を楽しんでいました。

県内各地の伝統行事は生活様式の変化で
簡素化され、一門の絆も希薄化しつつある中、
3人の子どもと参加した
宜野湾市の37歳の女性は
「私たちは先祖の命をつないできている。
伝統行事を大切にしていきたい」と話していました。

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