あの世の正月 宮古島各地で十六日祭

2024年3月1日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

あの世の正月に当たる「十六日(ジュウルクニツ)祭」が、
旧暦1月16日の2月25日、
宮古島市の各地で催されました。
墓に集まった家族連れは用意した重箱などを
墓前に供えて祖先を迎え、
手を合わせて健康に感謝し、
向こう一年の家内安全を願いました。

このうち宮古島市内の墓地公園では、
多くの家族連れが集まり、
当日までに掃除された墓前に腰を下ろし、
重箱に詰められた料理に舌鼓を打ちました。

市内在住の喜久川恵三さんと妻の卓子さんは
手を合わせる前に、島外にいる息子に
重箱の写真を通信アプリ「LINE(ライン)」で送り、
「孫も大きくなり、なかなか宮古島に帰れなくても、
同じ気持ちでこの日を迎えたかった」と話し、
線香を香炉に立て、両手を合わせて祖先への感謝を伝えました。

また「戦争を体験し、
大変な苦労を乗り越えた祖先のおかげで
私たちの今がある。
だから、紙銭も多めに燃やさないとね」と笑いました。

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