生モズクの大量加工が可能に モズク可能処理施設 勝連に誕生

2024年2月29日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

生モズクの大量加工を可能にする勝連漁協の
モズク加工処理施設が26日、
うるま市の勝連漁港に完成しました。

2029年度までに加工する生モズクの量を
およそ14倍に増やし、
漁業者の所得を10%向上させることを
目指しています。

勝連漁協では年間およそ1千トンのモズクを
水揚げしていますが、
90%以上をカップモズクの
原料として出荷しています。

調理などに用いる生モズクの出荷は
手作業や外部委託による加工で、
市場の需要は見込めるものの、
十分に応えることができませんでした。

また、カップモズクは加工業者の需要によって
原料単価が左右されるという課題が
ありました。

完成した施設では、漁協内で加工できる量を
増やして製品化まで行うことで、
原料として出荷するよりも高値で販売でき、
収入の安定も見込めます。

生モズクはカップモズクの原料となるモズクに
比べ、若い時期に収穫されます。

生モズクを収穫後にカップモズクの原料分を
栽培収穫することで、
年間の収穫回数が増え、
水揚げ量の増加も見込めます。

勝連漁協の玉城(たまき)謙栄(けんえい)さんは
「本来のおいしいモズクを食べてほしい」と
生モズクの普及に意欲を示しました。

再生