島尻特別支援学校高等部より大学合格者が出る

県立島尻特別支援学校高等部3年生の漢那萌さんが、このほど沖縄国際大学総合文化学部人間福祉学科にAO入試で合格しました。島尻特別支援学校での大学合格は珍しく、「祝合格」の垂れ幕を掲げ、学校全体で喜んでいます。漢那さんは生後8カ月で脳性まひの診断を受け、小学1年生から車いすに乗っていますが、大学進学を志す他校の生徒から刺激を受け、人前が苦手でしたが生徒会長になりました。入試に向けた面接の練習を繰り返した比嘉朝子校長は合格の一報を聞き「よく頑張りました」と涙を流して喜び、担任の照屋純子教諭は「時間がかかっても諦めず、人の何倍も努力してきた。感謝を忘れずに大学生活も頑張って」と激励し、「社会福祉士になったら一緒に仕事をしようね」と声を掛けました。また、母親の美紀さんは「怒られるのが嫌いなので、やることはやる頑張り屋」と語りました。社会福祉士を目指す漢那さんは最近、電動車いすに乗り換え、一人でできることを増やせるように入学準備を進めており、「いろいろな方の力を借りて合格できた。福祉の仕事は自分の経験が生かせる。相談者の不安や悩みに寄り添える人材になりたい」と未来に向けて気持ちを高めています。
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