県内の緊急出動件数が過去最多を記録

方言ニュース2020年1月15日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

県内のおととしの救急出動件数が前の年に比べて154件増えて
7万8309件となり、前の年に続き過去最多となりました。

これは消防庁の「救急・救助の現況」で分かったもので、
出動件数は増加傾向が続いていて、
10年前の2008年と比べて36%も増えました。

一方、搬送人員は46人減の7万1401人でした。

救急需要の増加により一部の消防では空白時間ができ、
現着が遅れる原因にもなっています。

去年はインフルエンザ患者が流行期の冬場以外の時期に増加したこともあり、
出動数は最多を更新する可能性があります。  

また、出動件数の増加に伴い搬送人員数も増加傾向にあります。

中でも、65歳以上の高齢者の割合が年々上昇しており、
おととしは前の年に比べて1021人増の3万8583人で、
全体の54%を占めました。  

一方、出動数増加の一因に不適正利用の多さもあり、
那覇市消防局などによりますと、「病院が分からない」
「早く受診してもらえる」「無料だから」などの理由で
救急車を呼ぶ事例があるということで、
担当者は「去年は熱中症による搬送などが多かった。
一方で不適正利用も変わらず目立つ。
多くは必要な通報だろうが、軽症も6割を占める。
市民には適正利用をお願いしたい」と話しました。

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