250組の披露宴司会を務めた糸満市の古波蔵さんの自伝が発刊

「250組の披露宴司会を務めた糸満市の古波蔵さんの自伝が発刊」

方言ニュース8月16日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

およそ250組の結婚披露宴の司会を務めた
糸満市の古波倉正安さん(79)歳がこのほど、
披露宴のプログラムや地域活動などをまとめた自伝
「私の宝物と(我が家の家宝)」を発刊しました。

20代の頃、郵便局員だった古波倉さんが
司会を始めたきっかけは同僚の結婚披露宴の余興です。

高等弁務官役がおはこで
「面白半分の英語でメッセージを読み上げた。大人気だった」と振り返り、
「度胸がある」と同僚から強引に披露宴の司会を任されました。

当時はあまり司会がおらず口コミで依頼が増え、
知っている人からのお願いは断れず、仕事の傍ら司会を務め、
積み重なって250組になりました。

昭和のプログラムには、高砂殿や糸満市文化会館など懐かしい会場名が並び、
1997年ごろからは媒酌人を立てない披露宴、
平成の半ばには子連れの披露宴が増えるなど、
沖縄の披露宴の変遷が分かる貴重な1冊ですが、
最後のカチャーシーは今も昔も変わりません。

10月で80歳になる古波倉さんは数年前から
地域の司会だけを引き受けており、
「気が小さいから、ここまでになるとは自分でもびっくり。
プログラムは財産。子や孫たちに自分の足跡を残したい」と穏やかに語りました。

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