祖父からのランドセル 姉妹見守り12年

2018年3月27日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

那覇市の古堅千里さんと美空さん姉妹は
祖父から贈られたランドセルを12年間、
大切に使い続けました。
美空さんはこのほど、那覇市立城東小学校を卒業し、
千里さんは来月、県内の大学に進学しますが、
姉妹は、大好きだった亡き祖父への感謝を胸に
それぞれ新たな学びの場へ羽ばたきます。

ランドセルは、千里さんが小学校に入学する際に、
石垣島に住む祖父の博さんが贈ったもので、
博さんは、姉妹の行事や発表会の度に島から会いに来て、
成長を見届けました。

また、博さんは2人を「ちっち」「みく」と呼び、
会うとポンポンと頭を優しくなでるなど、
穏やかで静かでしたが、
2011年4月、72歳の時、がんで他界し、
翌年、千里さんは小学校を卒業しました。

母親の里香さんは、それほど傷んでいないランドセルを手に、
小学校入学を控えた美空さんにどうするか尋ね、
「じいじも本当は美空に買ってあげたかったはず」
との母親の言葉に美空さんは使い続けることに賛同しました。

さらに6年間、使われたランドセルは肩ひもの一部や
内側の部分がぼろぼろになりましたが、
叔母の手作りカバーがかけられていた表部分はきれいなままで、
里香さんは思い出に
この部分で姉妹のネームカードを作りたいと考えています。

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