伊江島の海底洞窟で新種エビ発見

2017年1月18日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

伊江島の海底洞窟からテッポウエビ類の
新属新種が見つかりました。

千葉県立中央博物館の駒井智幸博士と
県立芸術大学の藤田喜久准教授が共同で発見し、
生活環境にちなみ
「クラヤミテッポウエビ」と命名したもので、
8日付の学術誌「ズータクサ」に掲載されました。

伊江島の海底洞窟はこれまでも新種や未記載種が見つかっており、
沖縄の生物多様性の高さを改めて示す発見となりました。

新種のエビは伊江島のサンゴ礁の
水深およそ17メートルにある海底洞窟で
発見、採取されたもので、
甲羅の長さが6ミリ程度の小型種です。

目が小さく足が細長いなど、
洞窟環境下に生息する甲殻類に
よく見られる特徴を備えていました。

はさみ足などの形態的特長は
テッポウエビ類の既知属とは
異なっていたため、新属と認められました。

藤田准教授は伊江島の海底洞窟について
「2011年以降だけでも5種の新種が
確認されるなど甲殻類の宝庫だ。
海底洞窟の調査は容易なものでないが、
今後も継続し、一つでも多く解明したい」と述べました。
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