名護市の拝所(うがんじゅ)でさい銭の盗難が多発

「名護市の拝所(うがんじゅ)でさい銭の盗難が多発」
方言ニュース6月15日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

名護城公園にあるヒヌカン(火の神)をまつった拝所で、
さい銭が盗まれる事件が多発しています。

ここ数年で、今月5日までに20回以上被害に遭ったということで、
さい銭を確認する前に盗まれているため
被害総額は確定できませんが、数十万円になります。

城区は名護署に被害届を出しており、名護署が捜査を進めています。
拝所は城区民がヒヌカンとして長年、大切にまつってきたもので、
区民だけではなく、年末から春先にかけては初詣客や行楽客も多数訪れます。

さい銭は例年年間で数十万円になり、拝所の維持管理に使われてきました。
さい銭箱は二重鍵になっており、十数年前から
鍵が壊されていることはありましたが、さい銭は数年前から盗まれるようになりました。

鍵が壊されるたびに大型の鍵に交換してきましたが、
犯行は止まらず、さい銭を取り出す側の扉を溶接しました。
それでも溶接部を工具で削り、金を盗んでいくということです。

防犯カメラの設置も考えましたが、電気が通っていないこともあり、
区の予算では難しい状況です。

宮里区長は
「鍵交換も溶接も、その都度費用がかかる。本当に困っている。
さい銭には、お参りした人の願いや祈りが込められている。どうかやめてほしい」
と訴えました。

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