ヌヌマチガマに白梅学徒隊のシンボル白梅植樹

2016年2月10日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

八重瀬町風景ネットワークはこのほど、
沖縄戦で第24師団第一野戦病院壕として使用された八重瀬岳の手術壕、
野戦病院分院として使用されたヌヌマチガマに、
2つの壕へ動員された白梅学徒隊のシンボルである白梅の木を植樹しました。

戦後70年が経過した今、
沖縄戦の記憶を風化させず、後世に伝えることが目的です。

2015年度かいぎん環境貢献基金を活用したもので、
リンショウバイを手術壕前とヌヌマチガマ駐車場に
15本ずつ植樹しました。

植樹には、実際に手術壕に動員された
元白梅学徒隊の武村豊さん(87歳)ら
県立第二高等女学校の同窓生も立ち会いました。

16歳で沖縄戦に動員された武村さんは
当時の手術壕の様子を振り返り、
「壕の中は負傷兵の『早く手術してくれ』という声や
血やうみの臭いであふれ、シラミやうじもいっぱいいた。
地獄のようだった」と顔をしかめ、
「あのむごい戦争を決して再び繰り返してはいけないと、
記憶を次世代に残したい」と切々と語りました。

また、白梅の植樹に、武村さんは
「桜まつりなどで八重瀬岳を訪れる人に、
白梅を目印に壕にも関心を持って見てもらえれば、
ここで亡くなった人も 喜んでくれるだろう」と感謝を述べました。
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