新県史に戦中の障がい者の置かれた状況を盛り込む

方言ニュース 

8月13日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。

新県史に戦中の障がい者の置かれた状況を盛り込む

琉球新報の記事から紹介します

新沖縄県史編集委員会が、再来年に発刊を予定する沖縄戦についてまとめた新県史に、
戦中の障がい者の置かれた状況についての記述が盛り込まれる予定であることが
わかりました。
市町村史でも障がい者の様子について記されている物はごくわずかだということで、
現在は体験者からの聞き取りが進められています。

戦中の障がい者をめぐっては、周辺から差別を受けていたことや、
戦火から逃げる際に困難を極めたことが指摘されています。
一方で、当時の状況を語る人は限られており、
記録としてはあまり残されてきませんでした。
こうしたことから、新県史の編集では体験談の他に、日本軍が障がい者に対して
どのような見方をしていたのかについて聞き取りも含めた調査をしていくということです。

また、新県史では、戦争トラウマや心的外傷後ストレス障害についても盛り込む方針で、
沖縄戦の爪痕を記録として残していきます。
新県史の沖縄戦編専門委員会で部会長を務める吉浜忍沖縄国際大教授は、
『障がい者など当時の弱者については、これまであまり語られてこなかったが、
沖縄戦の歴史を記録し、伝える上で重要。
沖縄戦が現在進行形であることを残していきたい。』と述べました。

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