照喜名商店、50年の営業に幕をおろす

方言ニュース2015年1月9日放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

ガジュマルの大木に囲まれ、
地域の人々から親しまれた南風原町大名の照喜名商店が
今日、町道の拡張工事に伴いおよそ50年の営業に幕を下ろします。

商店は、ヒジャーガーと呼ばれる坂道の途中にあり、
ひときわ目を引くのが
樹齢推定100年以上のガジュマルで、
木陰は心地よい風が吹き、
車がなかった時代は急な坂道を行きかう人々の休憩所となりました。

店主の照喜名ヨシ子さん87歳は、
ここで、1965年頃、夫の名清(めいせい)さんと一緒に
自家製豆腐の販売を始め、
徐々に食料品や日用雑貨を取り扱うようになり、
正月料理やお歳暮、お中元を
那覇の市場から卸していた時期もありましたが、
スーパーやコンビニが増えるにつれて客足は鈍くなっていきました。

ガジュマルの大木とともに歩んだ50年、
ヨシ子さんは
「休む暇もなく繁盛していたころが懐かしい。
 よく買い物に来たのは地域の常連客や大学生だった。
 店を閉めるのは寂しいが、地域の人々に大変お世話になった」
とヨシ子さんは感謝の思いを込めました。

あす午後5時から、
店では「閉店の集い」が開かれます。

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