アメリカの新聞が琉球諸語(しまくとぅば)に活動を紹介

方言ニュース 

12月18日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。

アメリカの新聞が琉球諸語(しまくとぅば)に活動を紹介

琉球新報の記事から紹介します。

アメリカの新聞、ワシントン・ポストはこのほど、沖縄で琉球諸語(しまくとぅば)の
普及を目指す活動が活発化していると伝えました。

記事では、琉球諸語の普及は1879年の日本による琉球併合や、
戦後のアメリカ軍統治の歴史を経て、沖縄のアイデンティティーを
再構築するものだと指摘し、観光地としての沖縄の独自性や魅力を
高めるものでもあり、経済的な利点あるとする専門家の声を紹介しました。

また、ポスト紙は琉球諸語についてユネスコから『絶滅危機言語』に認定されていると
説明し、日本による併合以降、沖縄では公的な「標準語」を使うことが求められたこと
などの背景を挙げました。

その一方で、戦後はアメリカ軍基地が沖縄に集中することで、県民は日本政府から
差別されてきたと感じ、琉球諸語復興の動きは、「島人のアイデンティティー」と深く
結びついているとの見方を示しました。

さらに、沖縄で琉球諸語を学ぶ若者が
「若い世代がこの文化と言葉を失えば、沖縄は日本という大きな国の単なる一地方に
なってしまう」といった思いを抱いていることなども紹介しました。

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