豊見城の旧海軍司令部壕で 遺骨調査

方言ニュース   
2024年2月1日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

京都のNPO法人「空援隊」が
20日から28日まで、
豊見城市にある旧海軍司令部壕の未公開部分の
遺骨や遺留品の調査、収拾活動をしました。

2022年10月から定期的に
旧海軍司令部壕を訪れ、
未公開部分およそ150メートルの調査を実施しており、
今回が5回目で調査は最後になります。

空援隊による旧海軍司令部壕の活動には、
これまで延べおよそ1700人が参加し、
段ボール8箱分の遺骨、
5箱分の遺留品を確認しました。

今回の調査にはアメリカ軍人50人以上を
含む250人が参加し、
見つかった遺骨は段ボール2箱分、
遺留品は1箱分になるとみられます。

遺留品では、士官のものとみられる柄に
海軍のマークが入ったスプーンや、
万年筆や石けん箱などが見つかりました。

遺留品の一部には名前が記されており、
平和の礎の刻銘から所有者の出身県が
推察されたものもあります。

今後、自治体などに問い合わせ、
遺族に返す方法を探すということです。

空援隊の倉田宇山専務理事は
「立場に関係なく多くの方が来てくれた。
ボランティアだけでよくできたと思う。
私たちが必要なくなり、
早く解散することが目標だ」と、
一日も早く戦争遺骨が
回収されることを願いました。

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