学童疎開の追体験学習を小学生が発表

2024年2月2日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

1944年に政府や県が推し進め、
ひもじさや家族と離れる寂しさなどの
苦難があった「学童疎開」について、
追体験事業に参加した小学5年生と6年生
10人がこのほど、
那覇市若狭の対馬丸記念館で
学習成果を発表しました。
追体験事業は、対馬丸事件の悲劇を伝える
対馬丸記念会が実施したもので、
去年12月、2泊3日で宮崎県を訪れ、
疎開のゆかりの地を巡り、当時を再現した、
具材の乏しい食事で過ごしました。
発表では、「疎開の恐ろしさを知ることができた」「戦争のない世界へ」などのメッセージを
来場者に訴えました。

那覇市立城西小学校5年の比嘉珠(み)玲(れい)さんは
発表で、疎開時の子どもが現地で
医者に診てもらえず、
子ども同士で手当していたとつづり、
「今もロシアとウクライナで戦争があり、
多くの子どもが亡くなっている。
どうしたら平和であり続けられるかを
考えていきたい」と語りました。
対馬丸記念会の高良(たから)政(まさ)勝(かつ)代表理事は
「自宅で食事できることの幸せを
実感したのではないか。
二度と戦争の悲劇を繰り返しては
ならないという思いを引き継いでくれた」
と児童らを見つめました。

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