戦前・戦中世代の人口減少が進む

2022年6月30日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

1945年以前に生まれた
「戦前・戦中世代」の人口が
今年中に県内でおよそ14万1千人となり、
総人口に占める割合が9.6%となる
予測が出ています。
県内の社会・経済動向を調査する
シンクタンクNIAC=南西地域産業活性化センターが
推計したものです。

これまでも、沖縄戦の体験を語れる世代の
減少で記憶の継承が困難になると
指摘されていましたが、
今回の予測で課題が顕在化しました。

NIACの予測によりますと、
おととしにおよそ15万9千人だった
戦前世代は27年に10万人を下回り、
31年はおよそ6万5千人まで減少します。
総人口に占める割合は今年1割を切り、
30年に5%を下回る見込みです。

戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶため、
県内の小中高校で平和学習が行われていて、
戦前世代は「語り部」として重要な役割を
担ってきました。
ただ、高齢化に伴って講話の設定が困難になり、
学習内容も変化しつつあります。

継承の取り組みとして、
体験者の証言を収録した県史や
市町村史を活用した平和学習が
始まっています。
戦後世代の語り部も登場しています。

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