与那原の親川拝所、戦前の姿に復元

2022年5月2日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

3月に整備事業が完了した
与那原町与那原新島区の
「親川広場」で1日、落成式が開かれ、
町文化協会のメンバーらが奉納舞踊を披露し、
広場の安全と繁栄などを願いました。

町指定文化財の親川は、琉球国が国家の繁栄と
五穀豊穣を祈願して巡った「東御廻り」の
拝所の一つで、浜の御殿に舞い降りた天女が、
親川から湧き出る水を子の産湯に使ったとの
言い伝えがあります。

新しくなった親川は戦前の形に復元され、
町民が親川の水に親しむことができるように、
広場に池や井戸水をくみ上げる
手押しポンプなどを設置しました。
親川の由来や歴史などを紹介する
展示スペースなどがある赤瓦屋根の
管理棟も建設しました。
広場内にあった与那原大綱曳資料館は
町社会福祉センター2階に移転しました。

落成式で照屋町長は
「生まれ変わった親川広場が、
いにしえの歴史と文化の継承に寄与するとともに、
町民の憩いの場となれば」
と期待しました。

また、町文化協会で
元組踊実演家の久場英さんが、
親川に向かって奉納演舞を披露し、
組踊「銘苅子」の天女が登場する場面で演奏される
「通水節」に乗せて、たおやかに舞いました。

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