壕から遺骨発見。胎児の遺骨か

2021年8月16日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

遺体の検視をする医師らが所属する
日本法医病理学会と、
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の
具志堅高松代表はこのほど、
糸満市伊敷の壕で遺骨収集を共同で実施し、
沖縄戦戦没者とみられる
胎児の可能性が高い遺骨を見つけました。
学会が胎児とみられる遺骨を見つけるのは
初めてだということです。

日本法医病理学会は具志堅さんの要望を受け、
4年前から遺骨収集と身元確認作業を
共同で行っており、伊敷の壕ではこれまでに、
子どもとみられる遺骨や男女の遺骨など
複数を具志堅さんが発見しました。
一緒にかんざしや日本軍の遺品なども
見つかっています。

今回の遺骨収集では、少なくとも8体から
10体の遺骨が壕と周辺の3カ所に分かれて
見つかりましたが、
胎児とみられるのは手や足の骨で、
 学会の近藤稔和理事長は大きさから
「胎児、もしくは胎児の可能性を
強くうかがわせる」と話しました。
収集した遺骨で、DNA が抽出できそうな
歯などは、県の戦没者遺骨収集センターに届けます。

学会は、来年度は沖縄での収集回数を
増やす方向で検討中しており、
近藤理事長は
「少しでも身元判明の
手掛かりを見つける助けになれば」
と話しました。

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