特殊病害虫ミカンコバエの発見事例が増加

方言ニュース2020年6月17日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

1986年に県内全域で根絶された
特殊病害虫のミカンコバエが発見される事例が、
近年県内で急増しています。

県病害虫防除技術センターによりますと、
作エンドの侵入辞令は125匹で、根絶後過去最多となりました。

増加の要因として、地球温暖化による気候変動、
観光客が持ち込んだ果物や海外からの輸入物に付着して
侵入するケースが指摘されています。

駆除により定着には至っていませんが、
仮に定着すれば果実類の県外出荷ができなくなる恐れもあります。

ミカンコバエはかんきつ類やマンゴー、
パパイヤなど幅広い果実に被害を与えます。

近年では果実に寄生した事例も毎年のように確認されており、
増加が続けば駆除が追い付かなくなることも懸念されます。

県内では八重山など離島地域での発見が多く、
地球温暖化に伴う気流などの気象条件が変化し、
台湾やフィリピンから風に乗って飛来している事が考えられるということです。

人の移動や物流の活発化に伴う侵入リスクも指摘され、
センターの佐渡山所長は「観光立件として経済発展を目指すとともに、
病害虫のリスクにも目を向けなければならない」と指摘しました。

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