平和への思いを胸に 平和祈念像を「浄め」

方言ニュース   
2020年6月15日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

今月23日の慰霊の日を前に、
糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂でこのほど、
平和祈念像のほこりを取り払う「浄め」が行われ、
新型コロナウイルス感染防止のため
例年に比べて人数を減らし、
平和祈念堂の職員ら8人で
ほこりを拭き清めました。

祈念像は高さがおよそ12メートル、
幅はおよそ8メートルあり、
参加者は脚立に上り、
像全体のひび割れや劣化の有無を確認しながら
ほこりを拭き取りました。

戦後75年の節目の年として、
2008年以来12年ぶりに職人らによる
漆塗りの作業も行われ、
平和祈念像の制作に携わった
元県立芸術大学教授の糸数政次さんは
「微力ながら、
清めで世界が平和になってほしい」
と額に汗をかきながら話しました。

また、首里城復元にも関わった
漆職人の森田哲也さんは「祈念像は宗教、人種、
国籍は関係ない。
平和を考える像として何十年、何百年と残ってほしい」
と平和への思いを新たにしました。

沖縄平和祈念堂では22日午後3時から
「沖縄全戦没者追悼式前夜祭」が開かれますが、
コロナの影響で一般参加は呼び掛けず、
規模を縮小して実施します。
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