天然記念物守るため 国頭で夜間通行止め

方言ニュース  
2019年8月19日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄本島北部のやんばるにのみ生息する
国の天然記念物ヤンバルテナガコガネなど
動植物の密猟を防止しようと、
県自然保護課は今月26日から
10月21日まで
国頭村内の林道を夜間通行止めにし、
対策を検討する実証実験を行います。

自然保護課は「やんばるの貴重な動植物を
これ以上取られたくない、
沖縄の自然を大切にしたいという
地元住民や県民の思いの下に実施する」
とし、協力を呼び掛けています。

去年は密猟されたリュウキュウヤマガメ60匹が
香港で発見され、
密猟者が摘発される事件も発生するなど、
やんばるにのみ生息する希少種は密猟が相次ぎ、
絶滅が危ぶまれています。

ヤンバルテナガコガネのほかにも、
固有種のオキナワマルバネクワガタ、特定国内希少野生動植物種の
ラン科植物オキナワセッコクも
密猟が相次いでいるということです。

県はこれまでパトロールや啓発活動などに
取り組んできましたが今回、
実証実験を踏まえて密猟者の侵入を
物理的に阻止する手法を
検討することになりました。

実証実験では期間中の夜間午後7時から
翌日の午前5時にかけ
毎日通行止めを敷き、
救急救命や災難・災害救助などや、
許可を受けた夜間通行以外は通行を
認められないということです。

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