稲作発祥の地で田植えの儀式(読み手:糸数昌和さん)

方言ニュース  
2019年2月18日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球の稲作発祥の地とされている
南城市玉城百名の「受水走水」で
このほど、玉城仲村渠区の伝統行事
「親田御願」が行われ、
区民らが田植えの儀式を行い
豊作を願いました。

「親田御願」は旧正月後の
初めての午の日に行われる行事で、
中国から飛んできた鶴が稲穂を落とし、
稲が発芽したとされる「米地」で
祈願した後、
受水と走水で拝み、「親田」と呼ばれる田んぼで
区民の男性3人が稲の苗を植え付けました。

田植えの儀式の後は「祈毛」に集まり、
東西南北に33回ずつ拝む
「三十三拝の四方拝」を行い、
田作りから稲の収穫までを歌にした
「天親田のクェーナ」を歌って
豊作と無病息災を祈りました。

仲村渠区の山川区長は
「苗付けをした3人のうち2人は、
稲作復活を目指して若い世代が結成した、
区の稲作会のメンバーだ。
形だけでなく、気持ちの部分まで
伝統継承されている」と喜びました。
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