県内各地 ウンケーの風景

2018年8月24日(金)
担当 糸数昌和先生

旧盆入りウンケーのきのう、
県内各地の家庭では、家族や親戚らが一同に会し、料理や果物を仏壇に供え、先祖の霊を迎えました。
このうち、八重瀬町の男性宅では、
母親を合わせた4世代30人ほどが集まり、門前で先祖を迎え、仏壇に向かって手を合わせた後、
ウンケージューシーやもずく汁など女性陣が腕によりを掛けて作った料理を全員でいただきました。
一方、石垣市内の各地では、八重山の伝統行事「アンガマ」が行われ、
あの世からの使いとされるウシュマイとンミーが、
花がさをかぶった子孫を引き連れて集落の各家庭を回り、
歌や踊りをささげて祖先を供養し、子孫繁栄を願いました。
このうち、ある男性宅では、ウシュマイとンミーが甲高い声で
八重山の言葉であるスマムニを交えた独特の珍問答を披露し、
子どもたちからの「どこで生まれてどこで育ったの」という質問には
「グソー生まれ、登野城育ち。一緒にグソーに行く?」と回答して
子どもたちから「嫌だ」との言葉を引き出し、笑いを誘っていました。
4年ぶりにアンガマを呼んだというこの男性は
「親父もずっとアンガマをしていたので、良い供養になったと思う」
と笑顔で話していました。
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