亡き母思い出のトックリラン満開

2017年7月21日(金)
担当 糸数昌和先生

琉球新報の記事から紹介します。

宜野湾市嘉数の伊波博さん(68)歳宅で
トックリランが50本以上の花を付け、満開となっています。

トックリランは戦後、伊波さんの両親が球根を買ってきて庭に植えたもので、
今では4メートル近い高さにまで成長し、数年に一度の花を咲かせていますが、
開花は数年から数十年に一度と言われており、
伊波さんは、2年前に他界した母親のシズさんがこの木を大切に育てていたことに触れ「供養になる」と喜びました。
1999年に花8本が咲いた際、母親のシズさんは琉球新報の取材に
「先に亡くなった夫と植えた花木を守っている」と語っており、
伊波さんは
「亡くなってから初めて咲くので感慨深い。生前を知っている人たちが見に来てくれたら、おふくろも喜ぶ」
と遠くを見つめました。

トックリランはリュウゼツラン科の仲間で、成熟までに年月が必要なため、開花は数年から数十年に1度とされており、
海洋博公園熱帯・亜熱帯都市緑化植物園の仲松辰弥主任技師は
「一度にこれだけ開花しているのは見たことがない」と語っています。

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