琉球藍の存続に前向きな動き

「琉球藍の存続に前向きな動き」
方言ニュース7月6日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

天候不良や農家の高齢化などを理由に
リュウキュウアイは激減し、染料の琉球藍が入手困難になる中、
藍染め作家が自ら染料を作ろうとする動きも目立ち始めています。

「『あなたの藍が欲しい』って言われたら、それはうれしい。
正直、もうけられるわけじゃないけど、好きだからやってる。」
土がついた作業着姿でてれくさそうに笑ってこう話すのは
本部町の藍染め作家の池原幹人さんです。

池原さんは2012年に工房「藍ぬ葉ぁ農場」をたちあげ、
リュウキュウアイの栽培や染料の基となる「泥藍」の精製、
染めまでを一貫して手掛けており、合わせて2千平方メートルほどの
畑を1人で管理しています。

宮古島市伊良部島出身の池原さんは、高校卒業後、
東京で服飾デザインの仕事をしていましたが、
「華やかな世界ではなく、一から物を作る仕事をしたい」と一念発起し、
名護市源河のリュウキュウアイを栽培する
工房に弟子入りし、3年かけて技術を学びました。

視察や栽培の相談にもできる限り対応し、技術継承にも前向きで、
近年の琉球藍不足で在庫の問い合わせが増加する中、
「自分はとにかく藍が好きだから、半端なことはしたくない。できるだけ役に立ちたい」
と増産に取り組み、年内出荷を目指しています。
再生