月別アーカイブ: 2019年11月

注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店

認知症の人たちが店員を務める
「注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店」がこのほど、
糸満市西崎の糸満漁民食堂で開かれ、
認知症の4人がボランティアと共に接客をし、
注文を取ったり配膳をしたりしながら客との交流を深め、
店内は和やかな雰囲気に包まれました。

「ゆいまーるな喫茶店」は宜野湾市や本部町、豊見城市などで開催され、
今回で12回目ですが、糸満市では初めての開催で、店の定休日を利用して開かれました。

メニューは2種類で、テーブルに番号を書いた札を置きました。
注文票はテーブル番号に丸を付け、分かりやすいように工夫しました。
初めての場所に慣れるまで時間がかかる人もいましたが、
次第に緊張がほぐれ、客との触れ合いを楽しんでいました。

糸満市の大城文子さん(89)歳は
「学生を相手に100円そばの店をしていた。
一人で大変だったが、思い出すね。懐かしい」と笑顔を見せていました。

実行委員長の元麻美さんは
「認知症の人は徘徊するイメージがあるが、接したら普通だということが分かる。
身近に接することで、地域で支えることが当たり前になってほしい」と話していました。

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琉球芸能実演家の仲嶺良盛さん

仲嶺さんは1994年生まれ。今年の三月に沖縄県立芸術大学大学院琉球古典音楽
専修を修了しました。琉球古典音楽安冨祖流絃聲会教師です。国立劇場おきなわの組踊研修生第4期として学び、現在は沖縄伝統組踊子の会の所属でもあります。普段の活動のこと
そして事務局として携わった先月の首里城チャリティーコンサートの報告もしていただきました。

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黒柳 保則先生「知事の二つの帽子」(前篇)

「万国津梁」とは、「世界の架け橋」を意味する言葉。
沖縄国際大学で日々どのような研究や教育が行われているのかを発信していく番組です。
11月27日の放送では、法学部 地域行政学科の黒柳 保則先生を迎えてお送りしました。
講義タイトルは「知事の二つの帽子」(前篇)です。
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県内で電子マネー特殊詐欺が深刻化、去年のおよそ2倍

方言ニュース2019年11月27日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

県内で電子マネーを狙う特殊詐欺被害が深刻化しています。

県警が今年に認知した特殊詐欺は23日現在、18件で、
このうち電子マネーが関連した架空請求詐欺が13件と大半を占めています。

被害総額はおよそ1180万円で、去年の年間被害額およそ600万円の
およそ2倍となったことも分かりました。

また、県警が2014年から去年までの5年間で認知した架空請求詐欺は81件で、
このうち容疑者や犯行グループなどの摘発に至ったのは2件のみです。

いずれも被害者と直接対面し、金を受け取るといった
旧来の手口によるものでした。

去年に認知した電子マネーなどを狙った詐欺13件については、
現在も犯人や犯行グループを特定できておらず、摘発に至っていません。

県警は「電話やメールで電子マネーを要求するのは詐欺の手口だ。
家族や警察へ必ず相談してほしい」と警鐘を鳴らしています。

一方、県警関係者は「電子マネーは匿名性が高く、
デジタル化された数字だけが行き来していて実態が見えづらい。
ネッと上でやり取りされ、犯人像が見えないので、
これまでの刑法では限界がある」とし、難しさを指摘しました。

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具志堅興托さんの詩集を作ろう チャリティーイベント開催

2019年11月26日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

今帰仁中学校2年生の具志堅興托さんが書きためた詩を
詩集にする資金を集めようと、このほど、
「僕の道夢と希望の光」と題したチャリティーイベントが
今帰仁村立兼次小学校で開かれました。

知的障害がある興托さんは
特別支援学級で学んできました。
詩を書き始めたのは小学校2年生のころで、
新学期への期待や炎天下に咲くヒマワリ、秋の空など、
見たことや感じたことを表現してきました。

小学校時代に興托さんと向き合った
学習支援員の宮城すま子さんは
「難しい言葉を使わず詩を書いている。
わくわくしながら取り組んでいる様子だ」と目を細めました。

チャリティーイベントでは同級生らがエイサーを披露し、
兼次小学校時代から共に過ごしてきたおよそ30人が
心を一つにし、太鼓を力強くたたきました。
同級生の仲本愛さんは興托さんの詩について
「同級生の詩を読んで感動した。
詩集が楽しみで、詩を全部読みたい」と期待し、
「考えたことをすぐに書いてきた」という興托さんは
3編の詩を朗読し、詩集を手に取る人たちに
「心が温まる思いを感じてほしい」と願いました。

詩集は年明けをめどに発行し、
協賛企業やそんな以外の学校などに配布する計画です。 

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2019年11月25日 第476回目の放送分です

11月25日 第476回
うちな~噺家、藤木勇人こと志ぃさーが、秋田出身で沖縄文化に詳しいフリーのしゃべり手、佐々木仁子をアシスタントとして迎え、沖縄ヤマトグチと秋田ヤマトグチで番組内の各コーナーを軽妙につないでまいります。 そして定期レギュラーとして神奈川・東京WEBマガジン、ハブコネクションの釣本大漁編集長にも登場していただき、大和での沖縄芸能情報をピンポイントで届けます。
オキナワンドリーム
ゲストは、声楽家・琉球舞踊家の赤嶺奈津子・真希 姉妹の人生について伺います。
アリーババネサ
南米・アルゼンチンの生活をテーマにお話します。

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不幸な野良猫をなくすために大宜味村で「ネコ適正飼育宣言」

方言ニュース  
2019年11月25日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

各地で課題になっている「野良猫問題」を
皆で話し合おうと、このほど、
大宜味村役場会議室で
「猫適正飼育ワークショップ」が開かれました。

世界自然遺産候補にもなっている大宜味村で、
猫の適正飼育の啓発を呼び掛け、
人や猫、野生動物にとって住みよい地域を
つくるのが目的で、不妊・去勢手術の現状や、
捕獲した猫の譲渡会など村の取り組みの  
報告の後、意見交換会を開きました。

この中で、野良猫数匹を預かっている62歳の女性は
「飼育のきかっけはごみ箱をあさっている
野良猫を見かけたこと。
役場に登録をしてもらい飼育を始めた。
村で捕獲された猫も預かり、
飼い主探しをしている。
地域で関心を持つことが大切だと思う」
と経験を語りました。

また、捕獲された猫が気になり、
南城市にある県動物愛護センターまで
出向いたという夫婦は
「不幸な猫をなくすには野良猫に餌を
やらないことが大切だと聞いた。
殺処分はないということも聞いて安心した。
皆で猫を野良猫にしない地域をつくっていきたい」
と述べました。

この他にも猫好きならではの
「ネコのあるある話」なども飛び出し、
最後に猫も野生生物にも住みよい地域づくりと
共存を目指し、
「おおぎみネコ適正飼育宣言」を採択しました。
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西迫 大祐先生「法哲学から予防接種を考える」(後篇)

「万国津梁」とは、「世界の架け橋」を意味する言葉。
沖縄国際大学で日々どのような研究や教育が行われているのかを発信していく番組です。
11月20日の放送では、法学部 法律学科の西迫 大祐先生を迎えてお送りしました。
講義タイトルは「法哲学から予防接種を考える」(後篇)です。
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白保竿根田原洞穴遺跡、国の史跡指定へ向けた動き

方言ニュース2019年11月20日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

国の文化審議会はこのほど、国の史跡として
石垣市の「白保竿根田原洞穴遺跡」を新たに指定するよう
萩生田文部科大臣に答申しました。

遺跡では国内最古となるおよそ2万7千年前の人骨などが発見されており、
学術的な価値の高さが評価されました。 

遺跡は石垣空港内にあって現地保存されており、
保存状態の良好な多量の人骨が発見されました。

旧石器時代に相当する更新世人類の人骨を伴う墓葬と墓城の発見は国内初の事例で、
石灰岩洞穴や岩陰を利用した葬送俗習の長い歴史をたどることが可能とし、
文化審議会は「形質人類学的な重要知見をもたらした画期的な意義を持つ」と評価しました。

答申を受け県の平敷教育長は「大変、うれしく思う。
白保竿根田原洞穴遺跡はわが国の正しい歴史理解のために欠くことができず、
遺跡の規模、遺構、出土遺物唐で学術上価値がある」とコメントしました。

また、石垣市の関係者からも喜びの声が上がり、市文化審議会の石垣委員長は
「島の東側は1771年の明和の大津波の被害が大きく、
全て波で流されたと思われていた。発見は奇跡的で非常に驚いた」と当時を振り返り、
「大変意義があり、島の誇りになる」と史跡指定を歓迎しました。

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