食堂が地域コミュニティーの場に

与那原町オリオン通り入り口にある「まるはな食堂」では、
朝の登校時間前に「いただきます」の子どもの声が響きます。

おなかと心を満たす手伝いをしたいと、
オーナーの花城勇栄さん(49)歳と、
息子の翔輝さん(31)歳が朝6時から7時半まで、
朝ご飯を100円で提供しているもので、
ご飯にみそ汁、おかずも付きます。
「兄弟が多くてご飯が足りず、給食が楽しみだった」と
幼少期を振り返る勇栄さんは与那原町出身で、
7人兄弟の長男に生まれました。

「空腹だった体験もあって、子ども食堂を開こうと数年前から考え始めた」ということで、
食堂の店長である息子の翔輝さん(31)歳と一緒に、定休日を取らず開店しており、
勇栄さんは「赤字だよ。でも子どもの笑顔を見るのが目的だからこれでいいんだ」と
ほほ笑みます。高齢者向けに割引きメニューも提供もしており、
午後3時からは子どもの勉強室としても開放していることから、
自然と高齢者と子どもたちの交流が生まれます。
「子どもを助けるためには地域の結束がなくちゃいけない。
ここが地域コミュニティーの場になればいい」と話し、
翔輝さんも「地域のためにここまでする父を尊敬している。一緒に頑張りたい」と力強く話しました。

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