幼くして亡くなった息子を思い絵本を自費出版

方言ニュース 
2016年12月26日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

南風原町在住で琴の教室を開いている
平良正子さん(77)歳がこのほど、
44年前に9歳で亡くなった息子への
思いを込めた絵本「風のおばさん」を
自費出版しました。

平良さんは
「亡くなった息子にかわいい女の子の
友達をつくってあげたかった」
との思いがあり、
2、3年前に物語を着想しました。

息子をイメージした少年と
東京から沖縄に来た少女「みみちゃん」が
心を通わせる物語で、
少年とみみちゃんが交流するなか、
淡い恋心が生まれるもので、
不幸にも少年は亡くなってしまいますが、
みみちゃんはそのことを知らずに再会への
期待を持ちながら東京に帰る内容です。

平良さんは「悲しいことも起きるが、
みみちゃんが明るく、未来に向かう姿を
見てほしい」と希望し、
物語を書くことで、みみちゃんを
家族のように感じていると話し、
「みみちゃんをどう成長させていくか、
次回作も書きたいと思っている」
と構想を語りました。

また、挿絵を担当した矢野綿子さんは
「物語に出てくるガジュマルや風景から
イメージを膨らませた。
平良さんの作品への思いを形にしたいと
思って描き上げた」
と思いを述べました。 
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