沖縄市・比嘉さん 通学の児童撮り続け30年

2016年10月11日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄市山内で学生服店「ともぶん」を営む比嘉典子さん(73)歳は、
店頭のガラス窓に地域の児童生徒たちの写真を飾って30年になり、
「子どもたちとにぎやかにできるから楽しいさ」
と満面の笑顔を見せます。

比嘉さんは
「帰りにおいでよ、写真写すから」と、通学中の児童生徒に声を掛け、
学校帰りや遊び途中に通り掛かり、撮影された児童生徒たちの表情は、
皆一様に笑顔です。
以前から店内が見えないように、内側から窓ガラスに紙を張るなどしていましたが、
「それだけでは面白くない。児童生徒の写真を貼った方がみんなも楽しめる」
と考え、始めたもので、
これまでに飾られた子どもたちの人数は数知れません。

「おばさん、自分のこと覚えてる?」
と、卒業生たちが訪れて写真を撮ることも多く、
ガラス窓の横にある自動販売機には、
「写真もらって下さい」の文字とともに、
役目を終えた写真を入れる簡易袋があり、
「自分の写ってる写真をもらうのが楽しみ」
と、児童生徒たちは思い出を持ち帰ります。

比嘉さんは、「子どもたちと友達になれるのはうれしいし、
元気がもらえるさ。あと30年はいける」
と意気揚々と語っています。
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