那覇港寄航船増で空港離発着に影響

2015年9月2日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報ニュースです。

那覇市若狭にある那覇港クルーズ船専用岸壁への
大型クルーズ船の寄港増加などが原因で、
航空機の那覇空港着陸が待たされる事例が
2012年度から3年間でおよそ2・8倍に増えていることが
このほど、分かりました。

滑走路延長上の一定の範囲を
高さ35メートルを超える船が通航する際、
航空機の着陸が許可されないため、
着陸の遅延が生じているということです。

海外からの観光客増に伴い、
海路と空路が干渉し合う課題が浮き彫りになった格好で、
船舶代理店に対して入出港時間の変更を
那覇空港事務所に迅速に連絡するよう求めるなど、
那覇港管理組合は対応に乗り出しています。

空港事務所によりますと、
船舶の通航が原因で着陸が遅れた航空機数と合計遅延時間は
2012年度の343機、37時間に比べ、
昨年度は969機で94時間となり、
3年間で航空機数はおよそ2・8倍に、
遅延時間はおよそ2・5倍に増えています。

管理組合業務課の担当者は
大型クルーズ船の寄港増と那覇空港の離発着便増が
遅延増加の主な要因と分析し、
「入出港時間の変更などを代理店から
空港事務所に速やかに連絡してもらうことで、
遅延時間の短縮化に努めたい」と語りました。
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