野國總管の功績語る講演会開催

2024年2月13日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄市のうちなーぐち会はこのほど、
越来公民館で郷土史研究家の
伊波勝雄さんを招き、
「甘藷(いも)と野國總管」の講演会を
開きました。
伊波さんは1605年にイモの栽培法を
中国から持ち帰り「甘藷の父」
「いも大王(ウス―)」と
たたえられてきた地元出身の野國總管の
功績、人物像などを研究し
書籍を発行しています。
伊波さんはうちなーぐちや
軽妙なパフォーマンスを交えながら、
野國總管の指導による栽培の反響を知り
栽培法を県内に広めた産業振興の偉人の
儀間真常との関係や時代背景などを
解説し、
イモが琉球・沖縄の恒常的な飢餓を
救った「命の恩人」であることを
再評価する重要性を強調しました。
特に大飢饉のあった徳川幕府との関わり、
琉球から鹿児島を経由し全国各地で
栽培を普及した人物の業績碑を
訪れたことに触れ、
「イモは当時から戦中、戦後まで
日本の食料難を救った。
イモの恩恵を忘れてはならない」と述べ、県内養豚産業にも大きく寄与したと
指摘しました。
イモ耕作の再興に情熱を傾ける伊波さんに
参加者から「深い歴史があることを知った」「栽培研究の学徒が出てくることを
期待したい」との感想がありました。
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