沖縄戦や世界情勢を考える

2022年7月8日(金)放送分

担当は林京子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

豊見城市立伊良波中学校でこのほど、
平和について学ぶ授業が行われ、
1年生およそ310人が平和な社会に向けて、
戦争や世界情勢について考えました。

「沖縄戦から現代の難民問題まで学ぶ
~私が描く未来~」をテーマに、
沖縄NGOセンター代表理事の
玉城直美さんが講師を務め、
玉城さんは読谷村のチビチリガマと
シムクガマについて説明しました。

チビチリガマでは「集団自決」で多くの人が
亡くなった一方、シムクガマでは、
ハワイ帰りの男性が住民を説得し
投降させたため、「集団自決」は
起きなかったことを伝え、
その時の状況や偶然居合わせた人との
巡り合わせで、生死が分かれた沖縄戦の
悲惨さについて話しました。

沖縄戦当時を「シュミレーション体験」するため、
生徒はどういうガマに避難するか、 
何を持っていくか、誰と逃げるかなどについて
考えながら選択しました。

男子生徒は
「『集団自決』はとても悲しい。
そういうことがない平和な世界にするため、
きょうの講演について小学生の弟と妹にも
伝えたい」
と感想を述べ、女子生徒は
「戦争で生き延びる難しさと、
昔の人の諦めない気持ちを学んだ。
平和な未来に向けて、
自分にできることをやっていきたい」
と話しました。

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