「まーすけーい歌」後世へ

2022年4月5日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

読谷村長浜に伝わる塩替え歌
「まーすけーい歌」を後世に残そうと、
県立芸術大学によるプロジェクト
「地域芸能と歩む」がこのほど、
まーすけーい歌を基にした音楽紙芝居
「くもこちゃん まーすけーい歌」を
企画・制作しました。
動画をユーチューブで限定配信しています。

ーすけーい歌は1700年から
1800年代に歌われたとされ、
長浜の若い女性たちが、まきや農作物を持って
塩田のある現在の沖縄市泡瀬まで
片道20キロの道のりを歩き、
まきや農作物と塩を物々交換する
道行きの様子を歌っています。

今回制作された音楽紙芝居は、
雲の形をした主人公の「くもこちゃん」が、
農作物と塩を交換する塩替えを終えて
泡瀬から長浜まで帰る女性たちを
空から追いかける物語で、
道中で出会う生き物たちと語り合いながら、
女性たちの足跡をたどっています。

くもこちゃんが通る道のりには、
今はない「胡屋馬場」や屋良の四本松、
アメリカ軍嘉手納基地に接収された集落
「国直」などが登場します。

呉屋淳子准教授は
「歌を通じて忘れられた記憶や風景を
知ることができる。泡瀬の埋め立てなど
環境の問題も見えてくる」
と、伝統芸能と自然のつながりを話しました。

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