クルマエビの養殖、来期は休止

2021年12月15日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島漁業協同組合が養殖するクルマエビ
140万匹がPAV=急性ウイルス血症で
死滅した件で、
漁協は来期の養殖事業の休止を決めました。

1993年から28年続いた事業を
初めて中断するもので、
休止中は県や市と連携し、
養殖池や周辺海域のウイルス量調査を進めます。

2023年以降については
「休止中の調査結果も参考に、
県や市と協議しながら判断する。
市には養殖池機能保全計画の再調査を
申請している」
としました。

漁協の養殖池では2016年に
初めて感染が確認され、
以降は毎年、確認されています。
漁協は県と連携して原因究明や対策を
続けていますが、
感染経路は特定できていません。

去年までは出荷開始時期の11月末まで
発生が抑えられ、感染したエビを取り除いて
出荷できましたが、
今年は生育途中の10月に発生し、
1カ月で全滅しました。

県水産海洋技術センター海洋資源・養殖班の
岸本和雄班長は原因について
「養殖場の近くにPAVを持った何かがいると
考えているが特定できていない」
と説明し、1年から2年の一定期間の養殖休止について
「池を元にもどすという意味では効果がある」
との認識を示しました。

再生