沖縄名物 赤と黄色の箸「ウメーシ」復活

方言ニュース   

2021年5月17日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄の食卓で親しまれてきた赤色と黄色の
ウメーシが復活します。

県外メーカーの廃業によって
生産中止となっていたもので、
那覇市内の就労支援センターの利用者らが
製造を請け負い、
20日から県内販売を開始します。

ウメーシは、県内で流通している竹製の箸で、   
おととし6月に製造元の鹿児島県の
竹材加工業社が廃業し、
生産中止となっていました。

そんな中、那覇市繁多川の就労支援センター
「心輪」が協力を名乗り出て、
利用者10人ほどで製造に取り組みました。

箸1本に塗料などを7回重ねるため、
完成までは1週間半を要し、
1カ月で出荷できるのは800から千膳ほどです。

製造した「元祖沖縄県産赤黄うめ~し」は
1膳500円、10膳入り4500円で、
卸元のカネナガ商事の田川信次代表は
「県内生産のウメーシを販売できてうれしい。
おいしく食事をしてほしい」
と呼び掛けています。

一方、ウメーシは大正から昭和初期にかけて
県内で製造・使用された歴史的記述があるものの、
「誰が最初に製造したか」「なぜ赤・黄色なのか」など具体的な内容は
明らかになっておらず、
記録として保存するため、
今後ウメーシや関係資料などを
市歴史博物館に寄贈する考えです。

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