墓の継承 4割

 方言ニュース   2020年9月2日(水)
きょうの担当は上地和夫さんです。
県メモリアル整備協会がまとめた「沖縄のお墓事情アンケート調査」で、墓を「継承する」と答えた割合は県民ではおよそ4割、那覇市の識名地区の参拝者ではおよそ7割に上りました。
一方、子世代への墓の継承を考えていない親世代もおよそ1割いることから、協会は「永代供養や継承者がいなくても安心して利用できる墓に関心を持つ層もいる。少子化の進展に伴い、今後、改葬や移転、墓じまいの需要が高まる」と考察しています。  
調査はウェブ上と識名地区参拝者を対象に行われ、墓の継承について、「継承する」が24・5%、「すでに継承している」が10・3%、「継承するつもりだが、修復や移転をしたい」が5%となり、
4割は墓を継承する考えを示しました。
一方で、「継承しない」が4・5%、「墓じまいする」が1・8%で、「分からない」とする層も4割以上に上っています。
協会は墓を継承しない層や「分からない」とする回答が多いことから、無縁化する墓の増加に懸念を示し、無縁化を防ぐために、個人墓地の墓と土地の所有権登記を適切に行うことや、既存の個人墓地に対する管理、無縁化する前に改葬や墓じまいを啓もうすることなどの対応策を示しています。(了)
再生