東村 赤土流出で漁業関係者苦しむ

 方言ニュース   2020年10月14日(水)
きょうの担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
大雨や台風などによる大規模な赤土流出で、東村内のモズク養殖や潜水漁などに被害が出ています。
被害は潜水漁業にも及び、漁業関係者らは数年に渡り村や県に早急な流出防止対策を求めていますが、改善には至っていません。
村内でモズク養殖を行う男性によりますと、今年1月には大雨の影響で10センチほど赤土が堆積し、
収穫目前のモズクが全滅するなど、9月末までに50トン、およそ1100万円の被害となりました。
また、赤父の流出は潜水漁業にも打撃を与えています。
赤土が堆積してサンゴが死滅したことで、魚や貝などのえさとなる藻場がなくなり、
伊勢エビや魚などが撃滅したということです。
今年1月から9月末までの被害額は村内で活動する漁師全員分でおよそ2772万円になったということで、
漁師の男性は「海の中は生き物があらず動きがない。死の世界のようだ」と嘆き、頭を抱えました。
村役場も農家向けにチラシやパンフレットを配布するなど周知に力を入れていますが、
赤土対策を強化する農家は少ないということです。
モズク養殖を行う男性は「もちろん農業も大切だが、水産資源を守るためには赤土対策を並行して実施しないといけない」
と訴えました。 
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