目指せ!働き盛りの脳出血ゼロ!

2019年8月8日(木)
担当 上地和夫先生

琉球新報の記事から紹介します。

県内では脳卒中に罹患した患者に占める脳出血の割合が全国に比べて高く
全国の18%に対しておよそ1・7倍の30%に上ることが県医師会の調査で分かりました。
特に男性は30代から60代までの働き盛り世代での発症が多く
県医師会は「脳出血では若中年層での高血圧の有病率が高いことが問題。
働き盛りの脳出血ゼロを目指すためには、この層での高血圧対策が重要だ」と指摘し 
個々人だけでなく社会全般での対応の必要性を訴えています。
県医師会では「65歳未満健康・死亡率改善プロジェクト」を立ち上げ
働き盛り世代の健康状態を研究していますが
脳出血患者の若中年層で高血圧の有病率が高く、2015年の県内の65歳未満の死亡原因で最も多いのが
高血圧関連疾患で、1909人のうち284人に上りました。
働き盛り世代による高血圧の原因は分析できておらず
県医師会では今後調査する予定で、プロジェクトに関わっている琉球大学の
崎間敦教授は「自分が高血圧かどうか知らない人がたくさんいる。
まずは自分の血圧を把握し、減塩・肥満の対策をしっかり取り組むことができる
社会基盤をつくることを進めていきたい」と述べています。

再生