中城村で全教員が平和研修

方言ニュース  
2019年6月24日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦争の悲惨さを教育現場で継承しようと、
中城村教育委員会が今年度、
村内の幼小中の全教員およそ120人を対象に
平和研修を実施することが分かりました。

全教員の平和研修は他の自治体になく、県内初とみられます。

平和学習の実践に戸惑う教員が増える中、
中城村教委員会は指導力向上のために
全体研修を決めたもので、
8月に糸満市の魂魄の塔などを全員で一斉に巡ります。

また、島尻と国頭の教育事務所は、
沖縄戦で住民が「集団自決」に
追い込まれた
読谷村のチビチリガマが、
おととし、少年に荒らされた事件に危機感を抱き、
昨年度から初任研で平和研修を充実させました。

那覇教育事務所も平和研修を予定し、
八重山と宮古は、地域の戦跡を巡ります。

県教育庁は本採用になった教員と
採用10年をめどに研修をしますが
「一堂に集めては無理なので、
教育事務所と自治体で平和研修に
取り組んでほしい」と話します。

歴史教育に詳しい
新城俊昭沖縄大客員教授は
「沖縄戦の歴史的背景や現在まで
どのような影響を与えているのかまで理解を深めてほしい。
生徒たちが理解して発信する力を
養えるまでの体系的な学びに
つなげてほしい」
と要望しました。

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