県内で食中毒の発生が増加

2016年9月7日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

食中毒の発生が続いています。

県生活衛生課などの集計によりますと、
ことし1月から8月末までに19件発生し、
死亡例はないものの、患者数は350人に上っており、
去年の同じ時期は発生件数は11件で、
患者数100人だったことから去年を大幅に上回っています。

例年9月と10月は発生が多く、県生活衛生課では
「高温多湿の時季が続き、油断が出るのかもしれない。
警戒を解かないで」と話しています。

食中毒は、原因となる物質によって、
自然性、細菌性、ウイルス性、寄生虫性などに分けられますが、
最も多いのは細菌性の食中毒で、
サルモネラ菌やカンピロバクターがその代表格です。

今年5月には、県内で初めて、
エシェリキアアルバーティによる食中毒が発生し、
県外からの修学旅行生219人が発症しました。

県生活衛生課は手や調理器具を清潔にして
菌をつけない、料理は早く食べ、保存する場合は
10度以下の冷蔵庫に入れるなど、
菌を増やさない、十分に加熱して菌を殺すことの
食中毒予防の3原則を守るよう呼び掛けています。
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