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日本芸術院新会員に宮城能鳳さん選出

2024年2月26日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

日本芸術院は22日、芸術活動で顕著な功績があったとして新会員に選出した12人を
発表し、県内からは「組踊立方」人間国宝の
宮城能鳳(85)歳が選ばれました。
県出身者で日本芸術院会員に選ばれるのは初めてです。

来月3月1日に文部科学大臣が発令します。
能鳳さんは舞踊分野で選ばれたもので、
推薦した理由について日本芸術院は、
古典だけでなく廃絶曲の復曲や
新作の創作への積極的な取り組み、
多くの専門家の育成などを挙げ、
長年の芸能活動全般を評価しました。

能鳳さんは「大変光栄だ。
日本の伝統芸能の中で組踊が能や文楽と
同じ地位に認められたという大きな意味を持つ。
先達への感謝の気持ちでいっぱい」と
思いを語りました。

能鳳さん、本名德村正吉さんは、
1938年生まれで、旧佐敷村、現在の南城市出身です。
初代宮城能造に師事し、宮城本流鳳乃会家元、
県立芸術大名誉教授を務めています。
2009年には重要無形文化財
「琉球舞踊」保持者にも認定されました。

能鳳さんが日本芸術院会員に選ばれたことについて、
組踊関係者からは喜びの声とともに、
「先生が築いたものをさらに高めたい」との
決意が聞かれました。

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登山者の安全守るため 登山道の目印整備

2024年2月22日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

登山者が多く訪れる名護市の嘉津宇連山で
このほど、登山道の目印を付け替える作業が
実施されました。

地域住民や名護署、
消防からおよそ30人が参加し、
道迷いが起こったり、
滑落の危険があったりする地点には、
使われなくなった道路標識を使って
危険を周知する取り組みを
初めて実施しました。

嘉津宇岳や古巣岳、安和岳などが連なる
嘉津宇連山ではコロナ禍以降、
登山者が急増しています。

登山者の増加に伴い、
山中での道迷いなどの事故も増えており、
名護署によりますと、
おととしは、
消防や警察が捜索活動で出動するケースが
5件起こりました。

この日はおよそ2年前に登山道に付けた
ピンク色の目印を付け替えたほか、
遭難した場合に場所が把握できるよう、
番号が書かれたアルミのプレートを
木にくくりつけ、
場所などを記録していました。

特に迷いやすい場所には名護署に
保管されていた「矢印」の道路標識を、
正しいルートを示す道案内として
活用しました。

自身も山に登り、作業に参加した
名護署の大城署長は
「登山ルートに目印を付けることは有用だ。
劣化した目印を新しくすることで、
事故を防いでいきたい」と話しました。

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山内小学校 ランドセル以外でも通学可能 さまざまな形を受け入れる社会に

2024年2月21日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄市立山内小学校はこのほど、
通学に使うかばんはランドセルでなくても
よいとする手紙を全校児童の保護者と
山内幼稚園の園児の保護者らに配りました。

ランドセルの使用は法律などで
決まった義務ではなく、慣習です。

高価であることや、
重さによる体への負担などを考慮し、
手紙を出したということです。

手紙では、小さな体に背負うことで
心身に悪影響が出る「ランドセル症候群」や、
高額であることの懸念を指摘し、
通学かばんはランドセルでなくても
軽く丈夫なものならよく
「通学かばんにふさわしいものを
選んでいただきたい」としています。

森山涼子校長は、以前から児童のほぼ全員が
ランドセルを使うことに
疑問を抱いていました。

ランドセルが負担になっている
家庭の状況なども考え、
他校の校長とも相談した上、
手紙を出すことを決めたということです。

森山校長は
「周りと同じ物がいい」という気持ちも
あると推測しますが、
「さまざまな形を受け入れる社会になり、
子どもたちには自分で物事を選ぶ力を
つけてほしい」と期待し、
「慣習にとらわれず、
家庭で相談して選択をしてほしい」と
述べました。

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棚原自治会のウマリトゥイタティで赤ちゃん祝福

2024年2月20日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

西原町棚原自治会で、
ミルク加那志の誕生日である
旧暦12月20日の1月30日に
「ウマリトゥイタティ」といわれる
伝統行事が行われ、
去年生まれた赤ちゃん10人の家族や
地域住民らがノロ殿内に集まりました。
5カ月になる伊波成ちゃんは、
母親の梨香さんと2人の姉、祖父母、
曽祖母の7人で参加し、梨香さんは
「去年生まれた子がいっぱいいて、
地域のつながりもありいいなと思う。
3番目の長男で8月生まれ」と話しました。
比嘉猛副会長は、長男の次男の比嘉穂ちゃんと
参加し、「去年の12月29日に生まれ、
ちょうど1カ月。孫はかわいいね」と
目を細め、
「役員になって毎年参加している。
地域の子どもたちの成長していく姿を
見るのは楽しみ」と笑いました。
行事は300年以上続くと言われており、
城間盛順会長は
「ミルク加那志は祭壇に祭られている。
うさぎ年生まれの10人の赤ちゃんの参加
ありがとう」と述べました。
健やかに育ち長く未来が続くように
祈ることに触れて
「棚原は伝統芸能が盛んな地域だ。
ノロ殿内が高台で下に段々と下がり棚状に
なっているから棚原と言われいる。
住んで良かったと皆さんに
思ってもらうように役員一同頑張る」と
あいさつしました。

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県職員平均給与、女性は男性以下

2024年2月19日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

47都道府県が公表した昨年度の
職員給与に関する男女格差の資料を
分析すると、
平均年収は全てで女性が男性を下回り、
半数を超える28府県では
男性の7割台だったことが
このほど分かりました。
女性活躍推進法に基づき、昨年度から前年度の
男女差の情報開示が義務化されており、
全都道府県のデータがそろうのは初めてです。 
共同通信が集計したもので、
平均年収の差が比較的小さく女性が男性の
9割台だったのは香川と東京だけでした。
8割台は12道県で、
沖縄は7割台の73・5%でした。
残る5県は6割台でした。

共同通信の集計は非正規職員を含む知事部局の
数値を対象としていますが、
自治体によって企業局などの職員も
含めた数値を示しているため、
単純な比較はできません。
公表資料によると、男女格差の理由は
「給与の高い管理職は男性が多い」や、
昇給に関わる「勤続年数が男性の方が長い」が
       目立っています。
女性は結婚や出産でキャリアを中断する人が
    多かったことが一因とみられます。
政府は格差の是正に向け、
 女性が育児をしながら
働き続けられる環境の整備や、
女性の管理職への登用を働きかけます。
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沖縄戦時の山中避難小屋再現 羽地展

2024年2月16日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

羽地地域の住民や子どもたちの作品
およそ千点を展示する第8回羽地展が
このほど、名護市の羽地地区センターで
開かれ、
沖縄戦当時、区民らが山中で生活していた際に
使われた避難小屋も再現して展示されました。
名護市青少年育成協議会羽地支部の
メンバー6人が展示会に合わせ、
先月1月下旬から製作を始めたもので、
小屋は入り口側の長さがおよそ2・5メートル、幅およそ1・5メートル、
高さおよそ2・5メートルで、
実物の半分程度の大きさです。
当時の姿をありのままに再現しようと、
羽地地域の山で取れたアシやヨシのほか、
曲がりくねった木材なども使い、
子どもたちが完成に向けた仕上げの作業を
手伝いました。
10歳の女子児童は
「小屋の中は涼しく自然のにおいがした。
戦争から逃げながら小屋を作ったのは
すごい」と感心しました。
小屋の製作は2019年夏以来2回目で、
当時は時間や材料不足で未完成に終わっており、
協議会の男性は
「ずっとひっかかりがあり形にしたかった。
5年ぶりにみんなの
思いが成就した」と完成を喜びました。

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メタボ有病率 沖縄が全国1位

2024年2月15日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

メタボリック症候群=メタボは心臓病や
脳卒中などの重要な病気の原因になります。

メタボは内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・
脂肪異常症のうち2つ以上の症状が
一度に出ている状態で、
県別メタボの有病率は沖縄県が
全国1位の高率を示しています。

北部地区医師会病院の健診データでも、
男性のメタボと診断された率は30%、
女性では13%と高率でした。

そこで、北部地区医師会病院では
2008年度に受診したメタボでなかった
勤労者2781人を対象に、
12年間にメタボの発生について調査しました。

いろいろな生活習慣のうち、
統計的に有意な関連性を示した項目は、
「朝昼夜の三食以外に間食や甘い飲み物を
摂取している、つまり間食」や、
「人と比較して食べる速度が速い早食い」、
「朝食を抜くことが週3回以上ある=
朝食抜き」などでした。

ある生活習慣があるとメタボ発生率が
何倍になるかを示した指標「ハザード比」は、
朝食抜き、早食い、間食などの生活習慣により
1・19倍から1・26倍に増えることが
明らかになり、
朝食抜き、早食い、間食などの生活習慣改善が
メタボの予防に重要なことが分かりました。

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ダム貯水率低下受けて 中部水源からの取水再開

2024年2月14日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

少雨傾向で沖縄本島内11ダムの貯水率が
低下していることを受け、
県企業局は11日午前、有機フッ素化合物=
PFAS汚染対策で停止していた
中部水源からの取水を
再開したと発表しました。

11日は、嘉手納井戸群で午前9時6分、
天願川で午前9時5分に
それぞれ取水を再開しました。

県企業局の担当者はPFAS汚染への懸念が
高い中部水源からの取水について
「北部のダム水源と希釈し、
北谷浄水場に入る段階でPFAS濃度は
国の暫定指針値、
PFOSとPFOA合計で1リットル当たり
50ナノグラムを下回っている。
高機能活性炭処理でPFAS濃度を
可能な限り低減し、
PFASの測定や発表の頻度も
増やしていきたい」と述べました。

また、
貯水率が50%を下回ったことについて、
企業局の担当者は
「この時期に50%を切るのは、
かなり厳しい状況だ。
県民の皆さまに節水を
お願いしたい」と呼びかけました。

3月上旬からは長田川の取水も開始予定で、
嘉手納井戸群や天願川、
長田川は去年4月から12月の平均で、水源での国のPFAS暫定指針値を
下回ってきました。

北谷浄水場でPFAS除去を施した水は、
那覇市など7市町村に供給されます。

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野國總管の功績語る講演会開催

2024年2月13日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄市のうちなーぐち会はこのほど、
越来公民館で郷土史研究家の
伊波勝雄さんを招き、
「甘藷(いも)と野國總管」の講演会を
開きました。
伊波さんは1605年にイモの栽培法を
中国から持ち帰り「甘藷の父」
「いも大王(ウス―)」と
たたえられてきた地元出身の野國總管の
功績、人物像などを研究し
書籍を発行しています。
伊波さんはうちなーぐちや
軽妙なパフォーマンスを交えながら、
野國總管の指導による栽培の反響を知り
栽培法を県内に広めた産業振興の偉人の
儀間真常との関係や時代背景などを
解説し、
イモが琉球・沖縄の恒常的な飢餓を
救った「命の恩人」であることを
再評価する重要性を強調しました。
特に大飢饉のあった徳川幕府との関わり、
琉球から鹿児島を経由し全国各地で
栽培を普及した人物の業績碑を
訪れたことに触れ、
「イモは当時から戦中、戦後まで
日本の食料難を救った。
イモの恩恵を忘れてはならない」と述べ、県内養豚産業にも大きく寄与したと
指摘しました。
イモ耕作の再興に情熱を傾ける伊波さんに
参加者から「深い歴史があることを知った」「栽培研究の学徒が出てくることを
期待したい」との感想がありました。
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新型コロナ感染者数、定点あたり8・94人

2024年2月12日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県は8日、先月1月29日から
今月2月4日の間に県内定点医療機関から
報告のあった新型コロナウイルス患者は
483人で、
定点当たり8・94人だったと発表しました。1週間の感染者総数の推計値は
2270人となりました。
入院患者は280人から
352人で推移しています。
県は入院患者数に応じた確保病床数を
0から3までの4段階で定めています。
現在は「段階0」で
平時の対応となっていますが、
入院数が389人以上になると
「段階1」の特別対応に変わり、

協力医療機関30カ所に中等症Ⅱと
重症患者の病床を
合わせて49床確保するよう、
県が指示を出します。
県によりますと、
さらなる感染拡大が予想されるため、
各病院に確保病床を準備するよう
呼び掛けているということです。

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