県内肉用牛の産出額200億円突破見込み

2017年2月22日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

去年、2016年の県内肉用牛の産出額が、
初めて200億円を突破する見込みであることが、
これまでに、県畜産課の試算で分かりました。

豚が1985年に195億円に達した例がありますが、
肉用牛はこれを超える見込みで、
畜産分野として初の大台突破となります。

推計はJAおきなわが昨年末に発表した
県内家畜市場の子牛の取引実績を基に、
肥育牛などの市場規模を踏まえて試算したもので、
推計で228億円と見込んでいます。

県内肉用牛産出額の中心となる子牛の
平均価格が上昇を続けていることが産出額増加の要因で、
このほど、糸満市の南部家畜市場で行われた競りでは、
雌の子牛が県内市場で過去最高となる
200万5千円で取引され、
肉用牛市場は活発な取引が続いています。

1品目で200億円を超えるのは
サトウキビなどの耕種品目も含めて2005年以降なく、
農業産出額増加の契機となりそうだということで、
県の島尻農林水産部長は
「当面の目標とする農業産出額1千億円の弾みにもなる」と期待しています。
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