東京の学生らが沖縄戦戦没者の遺骨収集

2017年2月15日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

東京のNPO法人国際ボランティア学生協会の
第1陣87人がこのほど、
南城市内で沖縄戦戦没者の遺骨収集作業を実施し、
戦没者の者と思われる細かい骨やくし、
歯ブラシの柄などが見つかりました。

18日からは第2陣の80人が来県し、
3日間にわたり収集作業をする予定です。

遺骨収集は全国各地の大学生が参加し、
2011年から4年連続で実施しているもので、
来県前に人骨の特徴や沖縄の歴史などについて学び、
知識を深めた他、南風原文化センターや
ひめゆり平和祈念資料館などを訪れ、
平和についても考えました。

学生たちはおよそ20の班に分かれて
収集作業に当たりましたが、
狭くて暗いガマ(自然壕)の中で
作業をしていた大学1年の男子学生は
「遺骨をお迎えしたいと思い初めて参加した。
もし遺骨が出て迎えられたら丁寧に取り上げたい。
将来の夢は社会科の教師なので、
歴史に触れる機会にしたい」と話し、
丁寧に掘った土を選別していました。

また、初めて参加した大学2年の女子大生は
「ガマは身を守るために入った所なので、
ちょっとでも遺骨が見つかればいいなと思う」と、
戦没者に思いをはせながら黙々と土を掘り起こしていました。
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