伊江村で農家の負担の大幅軽減

「伊江村で農家の負担の大幅軽減」
方言ニュース2月2日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

伊江村内に安定した農業用水を確保するため、
2004年度から続いた事業「国営かんがい排水事業伊江地区」が
ほぼ完成したことに合わせ、村東江上(ひがしえうえ)の農地でこのほど、
散水式が開かれ、雨の中、スプリンクラーから飛び出す水が
作物に与えられると、出席した関係者は拍手で完成を祝いました。

地下ダムやパイプラインといった施設建設などを進め、
昨年末から試験的に地下水の一部共用が始まっていたもので、
ことし4月からは本格的に通水し、順次通水区間を拡大し、
2024年度に全面通水を目指します。従来はため池の水を
タンク車で農地まで運んでいたため、農家の負担になっており、
栽培面積の拡大に支障が出ていました。

この事業により、用水が使える土地面積はおよそ650ヘクタールで、
村全体の農地面積のおよそ1090ヘクタールの6割ほどに当たり、
単位面積当たりの収量がサトウキビで1・5倍、
サトイモで1・3倍になるなど大幅に増えると見込まれています。
また、農業用水の運搬の必要がなくなるため、
1ヘクタールあたりの作業時間はサトウキビで1119時間から82時間に、
飼料作物で955時間から54時間へと、農家の負担の大幅軽減が試算されています。

再生