女性畜産家・永山さん 最後の競りに涙

2017年1月24日(火)

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

このほど開かれた伊江村家畜市場の初競りで、
肉用牛生産者として最後となる競りに
2頭を出品した一人の女性がいます。
東江前区の永山愛子さん(73)歳で、
畜産業を営んで50年になりますが、
数少ない女性農家です。

母牛を15頭ほど飼い、
弱った子牛が生まれたときは家の中で
育てるほど愛情を注いできました。

牛にストレスを与えないよう
常に気配りをしながら飼育し、
村内の畜産農家や購買者からも
信頼は厚いということです。

初競りには永山さんが登場する姿を
目に焼き付けようと、親類らが大勢詰め掛け、
1頭目に出品した成牛を引き連れた時は、
感謝の意を込め、
会場内の関係者に深々と頭を下げました。

電光掲示板の金額は止まることなく
一気に100万円の大台を突破すると、
掲示板を見詰める永山さんの目には涙があふれ、
成牛で最高価格となる127万1160円の値が付けられ、
会場から大きな拍手が送られました。

永山さんは
「懐かしさがこみ上げ、最後に高値で売れて感無量。
皆さんには感謝の気持ちでいっぱい」
と涙ながらに話し、
家族や来場客から「お疲れさま」と
ねぎらいの言葉が掛けられました。
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