2016年12月20日(火)
担当は伊狩典子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
生徒のコミュニケーション能力を育成する
芸術表現講座がこのほど、
沖縄市のコザ中学校で開かれ、
「いかに人を椅子から立たせるか」を創作課題に、
2年生の生徒が
「人の気持ちをどう動かすか」という難題に
取り組みました。
生徒たちは、
「めったなことでは立つな」と指示された劇団メンバーに、
時間を制限された中で語り掛け、
病院やバスの車内、学校内などステージを設定して、
立たない人を立たせるために話術を工夫したり、
お年寄りに扮して席を譲るよう促したり、
1人で弁当を食べる生徒との相席を求めたりと、
考えられる限りのせりふやジェスチャーで挑戦しましたが、
劇団メンバーを立たせるのはなかなか難しく、
50チームほどが挑んだ結果、
成功したのは2例でした。
釣りで大物がかかり、
魚に体を持って行かれそうになる人を設定して
危機感を演出した事例と、
合唱コンクールの演奏で皆が立って演奏しないと、
練習の努力が報われないとの切迫感をあおって成功した事例があり、
成功した生徒は
「同じような場面が最近あり、ひらめいた。
うまくいった時はうれしかった。
今度はもっと簡単に立たせる工夫を凝らしてみたい」
と話しました。